エッチライフ

官能小説とは、性的な興奮を促す小説のこと。


◆ 官能小説の説明（概要）

別名：エロ小説、成人向け小説、アダルトノベル、ジュブナイルポルノ、エロラノベ、ポルノ小説、美少女ノベル、Ｈな小説、１８禁小説

広義に言えば、エッチな文章が書かれた小説。

狭義だと、官能を促す小説。もしくは、直喩や隠喩を多用した、興奮を助長させる小説だろうか。


一応、官能を促すことが目的であるのなら、それは官能小説に該当するのだが、現在では別の表現が色々と出てきたため、「官能小説 ≒ 比喩表現が大量にある成人向けの小説」になっていることがある。

そのため、エッチな小説を書いているのであれば、より広定義である、「成人向け小説、１８禁小説、アダルトノベル、エロ小説」のいずれかを使うのが良いと思われる。（エロ小説は俗的なところがあるので、礼儀正しく説明するなら「成人向け小説」が無難だろう）


ただ、官能小説は、必ずしも比喩表現の多い文章とは限らない。

比喩表現の多いタイプは、昭和時代の成人向け小説、というイメージが強く……、

ネット社会になった平成時代以降だと、「通常の表現（比喩以外の表現）も使用した、ある程度文学的な官能を促す小説」として扱われいたりすることもある。


◆ ネットの官能小説について

比喩を多用する官能小説は、とにかく読みづらい。

比喩表現を理解するのに多少の時間がかかるのだが、直帰率や閲覧時間が短くなるネット媒体とは相性が悪く、比較的避けられる傾向がある。

一方で、長時間落ち着いて読める紙媒体の小説本だと、文字を大量に詰め込むこともできることから、比喩表現が多用される官能小説になりやすい。

故に、

——

比喩表現が苦手 → ネットの官能小説、ボーイズラブ小説、ティーンズラブ小説、美少女ノベル

比喩表現が好き → 現物の官能小説

——

にしておくと、好みの文体を発見できる可能性が高まると思われる。


◆ エロ小説の分類について

◇ 成人向け小説

万能。だが、性的な内容が含まれている以外は、あまり良くわからない。


◇ 美少女ノベル

ライトノベル＋エロになっている傾向が多い。文体が読みやすく、挿絵もついているので、若者や新規に向いている。

また、「美少女」と述べているので、出現するキャラクターは「ロリ」「萌えキャラ」「お姉さん」「妹」「若い女の子」「若妻」等に偏りやすい。（いわゆる萌系のアニメキャラ）


◇ 比喩表現が控えめの官能小説

女性向けの官能系小説になりやすい。「恋愛」や「ボーイズラブ」「ティーンズラブ」が多数。

男性向けの場合は、より直感的な官能が味わえる「美少女ノベル」に流れやすいか。

それと、女性向け故か、エロシーンが全くない官能小説も存在する。


◇ 比喩表現が多い官能小説

男性向けで「官能小説」と書かれていたら、大抵は、「比喩表現が多い」男性向けの官能小説を指す。

男性向けのエロ小説では、「美少女ノベル」と「官能小説」の２つがメインジャンルだろうか。


……因みに、「アニメ調のキャラ＋挿絵付き」だが、文体は官能系の小説、というのも多少存在してる。


◆ 比喩表現が多い官能小説の魅力について

これは、官能誘発力の高さと、心理描写や背景描写の強さと、芸術性が、大きな魅力だと考えられる。


◇ 官能誘発力の高さ

比喩表現が用いられていると、文章好きな人であれば、どのようなことをしているのかと、想像することが多い。

官能文章において、想像するということは、エッチな雰囲気を意図的に意識することになり……美少女ノベルのような直接表現より、エロいことへの意識が高まって、深い官能に浸れる。


◇ 心理描写や背景描写の強さ

比喩表現とはかけ離れるが、文章、文芸に力を入れているため、一般小説のような深みのある描写になりやすい。

人間関係や、背徳感、心の葛藤などが、ライトノベル系より強く表現されたりする。


◇ 芸術性

官能小説には、作家の個性ある文体や、共感力のある文章、複数の意味が取れるような描写などといった芸術性が、よく含まれている。

文の表現が美しかったり、心が揺れ動かされたり、人によって印象が大きく変わるような表現も、官能小説の優れた要素の１つだろう。


◆ 官能小説の内容に関して

文章表現の場合、挿絵以外では、見て楽しむようなタイプの官能は入れられないので、視覚で興奮するようなジャンルは、控えめになりやすい。

例えばだが、「着エロ」や「水着」とかの魅力を直接的に表現するのは、かなり難しい。

また、全身のエッチなポーズや、細部の動作表現、見た目の説明なども表現しづらく、重要なところだけ抑えて、後は読者の想像に任せる、ということが多いだろうか。

官能させるのに時間がかかるためか、エロ動画やエロ画像と比較すると、敬遠されてしまうことも少なくない。


一方で、「快楽の感じ方」「ストーリー性」「心理描写」「一部の動的な要素への集中描写」「人物の性格」「通常では表現することが難しいプレイ」「想像系」「現実では作られることのない性具の表現」「長い話」など、有利な点も数多く存在する。

アダルトコミックと比べると、厳しい点が多いが、それでも一定の需要数は存在すると考えられる。


……なお、官能小説には、長時間官能を促すという性質もあるので、時間さえかければ視覚以外でも興奮する女性にとっては、何かと都合が良かったりする。


◆ エッチな体験談について

エロ小説の一部には、「告白本や実話物」といったような内容のものが存在する。（一応、広定義で言えば官能小説の一種）

これは、体験談風に書いたものであり、ほぼフィクションである。しかも、多くは男性が書いている。（それ故か、男性が好むようなシチュエーションになりやすい）

「実話！」と書かれていても、実際には実話ではないことがほとんどなので、勘違いしないようにしたい。


◆ 官能小説を使った性的なプレイやシチュエーションに関して（男性向け）

現実のエロ動画では表現しにくいため、内容のほとんどが、空想の世界での出来事である。


◇ エッチな文学少女（本好きな人）

文系で官能小説を嗜む、感情豊かな女性は、萌えるキャラクタータイプの１人であろう。

（クールな文系の青年であることも。ついでに、メガネや制服姿と相性が良い）


◇ 官能小説の朗読

エロ小説を直接読ませて、興奮させたり、羞恥心を煽ったりするプレイ。

因みに、官能小説の朗読音声そのものに需要があるわけではない。皆が期待しているのは、朗読することによって恥ずかしがったり官能したりする大人のお姉さん（朗読者）である。


◇ 官能小説の題材確保

官能作家やエロ漫画家で表現されやすい。エロいアイディアや経験が欲しいためか、そのまま、性行為や過激なプレイに発展したりする。

（このケースは、身近な人と一緒になりやすい）


◇ 官能小説の内容の表現

官能小説の内容は、少々過激なプレイになりやすいので、この通りに再現すると、エッチなプレイそのものも刺激的なものになりやすい。


◇ 官能小説を読みすぎて欲情している女性

エロいエネルギーをチャージしすぎた故か、性的な行為に興味津々で、自分から積極的に誘ってくる。

……のだが、自分の理想的な性表現を重視していたりすることが多い。ついでに、おちんぽを手に入れると凄く喜んで、毎日セックス三昧になったりする。（自己主張が強めなので、女性優勢になりやすい）（プレイ中だけ受けになることも）

（本を読みすぎて、出会いが少なくなっていることも、こうなってしまう要因の１つなのかもしれない）


◇ 感情不足な女性

表情を外に出さないような読書をする女性。一見すると、クール系なのだが、内面はラブラブが大好きだったりするので、時々、本能に飢えた行動をしたり、クーデレになったりする。


◇ 女性のオナニーアイテム

女性は、エロ本よりも官能小説のほうが興奮しやすかったりするので、オナニーする時の道具として使われていることがある。

（ある意味で、官能小説は女性用のエロ本、といえるだろう）


◇ もう一つの顔

官能小説家というのは、裏でこっそりやっている仕事であることが多い。

これを利用して、官能小説家の女性は、普段は何気ない素振りをして隠していても、本性が露呈すると淫乱になる、という表現が用いられたりする。


◆ 終わりに

官能小説は、比較的多くの人が書けるため、自分の性的な嗜好に合いやすい、という側面も存在する。

また、自己の性愛表現を行う時にも、エロ小説の執筆は、かなり有効だろう。

もし、興味があったら、調べてみたり、実際に書いてみたりすることをオススメする。色々と新しい発見ができるかもしれない。

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