電マとは(性具としての説明)

電マとは、電気マッサージ器(電動マッサージャー)の省略名称のこと。(医療器具)

ただ、アダルトな世界では、大体、「家庭用電気マッサージ器」を性行為の利用ために改造した「ジョークグッズとしての器具」のことを指している。(ハンディマッサージャーの俗称)

一般のものとは別物なので注意すべきかもしれない。

(以降、「一般の電マ」と書かない限り、電マは、性具として用いる器具とする)


◆ 電マの歴史について

(電マの機能やリスクの方を気にしている人は、読み飛ばしを推奨)

元々は、19世紀後半に発明された、非アダルトの家庭で使える健康治療器具……なのだが、振動する性質上、性器や性感帯に当てると気持ちよくなれることが、こっそりと知られていた

(因みに、開発された当初から、既に性的なことに使うことが予想されていたみたいである(ヒステリー症候群の改善))

その性質からか、1980年代頃には、電マが一部のAV(アダルトビデオ)に登場していたとされる。しかし、この頃は、まだ一般の電マは広く普及していなかったため、あまり良く知られていなかった。


そこから、1990~2000年代に進むと、マッサージ器具としての一般の電マは、徐々に一般家庭へ普及して、性的なことに用いる人が増えていく

これにより、電マがよく知られるようになり、また、性具として扱うことができるにも関わらず、かなり入手しやすいという側面があったため、以降、凄まじい勢いで知られるようになる。

一般で知られるようになると、当然、AVでも積極的に採用されるようになり(これに加えて、強い振動が起こせるという点も都合が良かった)、2008年以降、AV界では電マを扱う作品が一気に増えて、一大ジャンルとして形成された。


そして、ジャンルを形成した2010年以降は、もはや、性具としての利用が当然であるかのような状態になってしまい、現時点では「電マ ≒ アダルトグッズ」と化している。

……なお、通常のお店で、老人以外が一般の電マを購入しようとすると(特に男性がレジに持っていくと)、間違えなく性的な行為に用いると見なされるので、恥ずかしがり屋な方は注意しておきたい。

(もし、一般かどうかに関わらず、電マが欲しい場合は……おそらく、オンラインのアダルトショップかamazonで買うのが理想だと考えられる)

(それと、電マを自宅の適当な所に転がさないほうが良いだろう。……これは、多くの人が一般の電マも性具とみなしていることと、子供が一般の電マで遊ぶと、性器に当ててしまうかもしれないことが理由としてあげられる)


◆ 電マの説明(概要)

大抵の電マは、棒状の物(手持ちの部分)と振動する器具の部分が結合してできている。

電気は、電池、もしくは、コンセントから供給。スイッチのモードは「停止、弱振動(Low)、強振動(High)」の3つに分かれている事が多い。

(おおよそ、強振動のモードでは振動が強すぎるため、その状態で性感帯に直接当てても、性感は得られにくい可能性が高い)

電マは、電源を入れると、先端の部分が強く振動するので、後は、この振動を利用してお楽しみをするだけであろう。


……また、電マには、アタッチメントと呼ばれる、ディルドのような形状や、クリトリス、Gスポットなどを刺激するような形をした追加装備が存在する。

アタッチメント器具を追加で取り付けると、装着したものにも電マの振動が伝わるようになるので、バイブやローターといった振動器具の効果を擬似的に付与することができたりもする。


◆ 電マの使い方(扱い方)

振動する部分を、服や下着、ブラジャーやパンツの上から性感帯に当てるのが理想とされる。

ただし、肌に直接当てると、結構な不快感を覚える人が多いので、アタッチメントやタオル等を装着しない限り、直に接触させるべきではない

その上で、下記の注意事項をしっかり守れば、性の楽しみ方を増やしてくれる性具として、十分に機能してくれることだろう。


◆ 電マの注意事項(安全性や問題点(危険性)について)

◇ 使用時間について

人の体に電マなどの振動を与え続けると、その部位の感度が鈍ってマヒする可能性がある。ひどい時は、そのまま感覚が戻らなくなる症例もあるので、長時間の使用は避けるようにしたい。


◇ 使う頻度に関して

例え使用時間が短くても、連日使用していたりすると、上記の問題点と同様のことが起きるとされている。

そのため、一度電マを使用したら、十分なインターバルを考慮すべきである。


◇ 防水性について

電マの中には防水に対応していないものがある。このタイプの電マが、女性の尿や潮に接触すると、破損や感電のおそれがあるので、濡れないように気をつけておきたい。


◇ 接触する皮膚の状態に関して

もし、皮膚に切り傷や腫れ物が存在していると、悪化する可能性が十分にありえる。通常の状態でない皮膚への振動は避けるべきだろう。


◇ 神経が過敏な所への接触に関して

クリトリスや亀頭などの神経が敏感な所に電マを接触させると、大きな苦痛や、強制的なけいれんを伴う場合がある。

そのため、性感帯への刺激を行う時は、低出力の振動で軽く当てたりして、先に反応を確かめたほうが良かったりする。

(また、パートナーへの配慮も忘れないようにしておきたい)


◇ 強く接触させる行為について

電マで感じる部分というのは、血液が集まっている場所(急所)である可能性が高いので、そこを強く当てたりすると、内出血を起こす危険性がある。

他にも、圧迫すると、臓器や血管に悪影響を与えることにもなりかねないので、強く接触させる行為は控えた方が良い。


◇ 使用後の保存に関して

電マを使い終えた後には、人の体に付着していた雑菌や、分泌液の付着によって生じた菌がいたりするので、そのまま放置せず、ウェットティッシュや濡れたタオルで綺麗にしておくことが好ましい。


◇ 電マの慣れに関して

電マの振動を性器に何度も与えていたりすると、性器がその刺激に慣れて、電マより弱い刺激には反応しなくなる、という事例がいくつも報告されている。(男性の場合は、膣内射精障害になる問題点も指摘されている)

そのため、電マの使用は、程々にするように心がけるべきである。

(体に少しでも異変を感じたら、電マを長期間使用しないようにしておきたい)


◆ 電マの利点について

電マには、「長時間振動する」「強い振動が得られる」「入手しやすい」「扱いやすい」「ローターと違って所持者は振動を受けない」「体の奥まで振動させることができる」「アタッチメント器具を使用することで、形状変化が行える」「離れた位置から刺激を与えられる」等といったメリットがある。

電マは、他のアダルトグッズでは補えないような長所が多数あるので、使い方次第では、かなり便利な性具になりえるだろう。


◆ 電マの振動の好みについて

人それぞれだろうか。刺激が好きな人には、股間への電マの振動は、たまらないものだろうし、苦手な人には不快以外の何物でもない。

これは、性器に当てても同様のことがいえるので、あまり気持ち良くないと感じる人には、使用を控えるべきである。

(なお、若い年齢ほど電マの刺激を好み、歳を取るに連れて、電マより愛撫の方を好む傾向があるとされている)

(後、立った状態で電マを股間に当てると、脚が震えて、通常の刺激より気持ちよさが強くなるという報告が、他のサイトであがっている)


◆ 電マと飽きに関して

電マは一定の振動を続けるだけなので、同じ場所に当て続けているだけだと飽きやすい

飽きると、性感の低下を招く要因になるので、適度な休憩を挟んだり、刺激を別の場所に変えたり、手マンやクンニなどで同時に刺激したりして、飽きへの対策を怠らないようにしたい。


◆ 電マと絶頂について

電マは、男女問わず、短時間で強制的に絶頂させる、という特徴をもっている。

しかしながら、「絶頂 = 快感」ではないので、電マを使用されて喘いだからといって、本人が快感を覚えているとは限らない。(演技の可能性も……)

そもそも、強い振動で快感を覚えることはあまりなく、その場合で得られるのは、無理矢理なけいれんと刺激だけであることが多い。

(適切な振動に抑えれば、快感が得られる可能性は十分にある)


◆ 男性向けのエッチな余談

◇ 固定電マに関して

AVに時々ある、ソフト(?)SMプレイの一種。

拘束+大股開きにして、女性の股間に電マを押し付けたまま稼働させることで、女性がどんなに暴れても股間への振動は止まらず、強制的に絶頂させられるという、一部の男性諸君は大変興奮するシチュエーションがあるのだが……、

上記にも記載した通り、単調な電マの刺激は、刺激にはなるものの、快感は飽きて得られにくくなるので、女性の快感に期待している人は、あまりオススメできないかもしれない。

どちらかといえば、Sが好みそうな強制的な絶頂プレイだろうか。


◇ AVでパンツをつけないまま電マを当てるのは邪道かどうか

これは単に、その作品のターゲットが違うだけなのではないかと思われる。(もしくは、パンツ切り → 挿入までの流れのおまけで行っているか)

パンツ派 → 女性を気持ちよくしてあげたいと考える層

パンツをつけない派 → 女性が嫌がっていても強制的に絶頂させたい層

AVは、刺激的な映像を作ることを優先しやすいため、パンツが脱げてしまうのは致し方ないことなのかもしれない。


◆ 電マを使った性的なプレイやシチュエーションに関して(男性向け)

◇ 拘束電マパンツ

拘束と電マとパンツは、強く好まれる傾向がある。女性を無理やりだが気持ちよくさせてあげたい、という欲望に応えるものと言えるだろう。ヴィ~~ン。


◇ 拘束固定電マ

身動きできない状態にした後、M字開脚状態でパンツ(もしくは、女性器に直接)に電マの振動を与えるプレイ。女性を強制的に快楽絶頂させる。

収縮性のあるもの(パンツ、スク水、レオタード、ブルマなど)と相性がいい。


◇ ディルド型のアタッチメントで挿入

AVで時々ある演出。電マの振動を膣内全体に伝えながら、ディルドのピストンプレイを楽しめる。

この手のプレイは、クリトリスも同時責めすることが多い。


◇ 複数電マプレイ

女性の性感帯の様々な場所を複数の電マで刺激。受けている側は意外と気持ちよくなれたりするものだが、見ている側は大味になりやすい……のかもしれない。


◇ セックス中に下腹部や股間を電マで刺激

AVでよくある演出。挿入の快楽と電マの快楽を同時に味わわせることで、女性を深い快感に導いているように魅せる。


◇ 拘束強制くすぐり電マ

くすぐりと電マは、セットで採用されることが多い。快楽と笑いで脳内を強く混乱させて、笑いに耐えられなくさせることが目的だろうか。

この時の電マは、股間意外にも、わき、足の裏、腰、脇腹、辺りが狙われたりする。


◇ 電マで愛液垂れ流し

電マは、休まずに刺激を与え続ける性質があることを、事後で強調したもの。強制おもらしや潮吹きで演出されることもある。


◇ 膣内挿入後に電マで強制搾精

男性器に電マを当てると、おおよそ3分以内(大抵は60秒以内)に強制射精させられることを利用して、女性が挿入後に、自分の股間に電マを当てることで、男性の精液を容赦なく搾り取る。

膣内の快楽と、膣内全体に伝わる電マの振動に耐えられる男性は、ほぼいない。


◇ 電マと手マン(指マン)

潮吹きを強要させるような快楽プレイ。手マン系のAVに時々ある。手マン中は、グチュグチュと音がなって実にイヤラシイ。

手マンがバイブに置き換えられることもある。


◇ 無知な人の電マの利用

一般の電マは、マッサージ用として、家の中に置いてあることがあるので、そこから性的な行為に発展してしまうようなことがある。


◇ 強制連続絶頂

電マは刺激が強いので、パワー次第ではすぐに絶頂させることができる。これを利用して、女性を何度も痙攣絶頂させられる。見せ重視。


◆ 終わりに

使用上の注意はいくつかあるものの、相性が良ければ、大分楽しむことができる性具なので、是非、一度は使ってみて欲しい。

扱い方次第では、マンネリ化したセックスやオナニーの解消などに、一役買ってくれるであろう。






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