◆ 関連する記事

催眠快楽装置「ネコミミヒプノ」


ネコミミヒプノの効果は、哲也の予想以上に凄かった。

もちろん、自信がなかったわけではないが……いつも以上に発情してしまう香奈の様子が見られる程度、と思っていたのだ。

それだけに――。

ちらっと後ろを見る。


作業台の上には、他の『ケモミミヒプノ』が、未完成の状態で置かれている。

プロトタイプ型であるネコミミヒプノから、さらに催淫性を爆発的に高めた『ド淫乱タイプ』のウサミミヒプノ。

そして、淫乱度合いはネコミミヒプノ同様だが、言われるがままに従ってしまう『高服従タイプ』のイヌミミヒプノ。

……だが、ネコミミヒプノに、これほどの効果があるなら、わざわざここまで作らなくても良かったかな……?

何より、この2つの試作品の効力は――。


「哲也ぁ……」

彼のズボンを、香奈の細い指が引っ掻いた。

何? ……と聞いて、哲也は振り返る。


ソファーベッドの上に、仰向けに寝転がる香奈。

「ほらぁ」

くねくねと肢体を躍らせ、むちっとした肉質感の高い太ももを見せつける。


「っ……」

「可愛いー?」

「ああ、その……可愛いよ」

冷静を装うために、ずれてもいない眼鏡をクイっと持ち上げる。


「にゃふぅ……はぁぅー……」

ずり落していた毛布を引っ張り上げて、そこに体をこすりつける。

「ぅなぁー……ぅぅー……」

猫のマーキングのような行動に見えた。

発情期の雌猫が、自分の匂いで雄を誘うのだ。


「よぉし、よぉし……」

香奈の横に座り込んで、頭を撫でる。

「んー……気持ちぃーよぉ……」

「いつもの香奈じゃ、絶対にこんなことをしないよね」

「ぅー、なんかぁ……変にゃんだよぉ……」

『哲也の催眠くらい、どうってことない』と言っていた強気の彼女はどこへやら。


(んっ……?)

催眠にかかっていること自体に気付いていないのか?

香奈の眼を見ると、彼女は気持ちよさそうに目を閉じて「ぅうぅ~」と小さくうめいた。


「ここもぉ」

彼女が首をもたげ、あごを突き出してくる。

猫は、あごの下を撫でられるのがとても好きだ。

なんでかは知らないが、触らせてくれる猫なら、ここを撫でて怒られることはまずない。

「し、仕方ないな……」

哲也は、実際の猫を触るときと同じように、香奈のあごの下に手を回す。


「んぉ~っ……いいよぉ、哲也ぁ~……」

うっとりとした声を出して、撫でられるがままに首を上下に揺らしている。

「本物の猫みたい」

「そうだよ~……んぅぅー……私はぁ、雌猫にゃん……」

その言葉を聞いて、胸が高鳴った哲也たが……ひとまず、落ち着く。


あまりの成功具合に気を取られ、そういう風に自分で設計していたのを忘れていた。

『あなたは何ですか?』というような質問に対しては、必ず『私は雌猫にゃ』と返すように、そういう催眠をかけているのだっだな……。

自分の性癖に直撃するようなことを言われて、どきりとしたが……まあいい、過去の自分のお陰である。


「こっちもぉ……」

香奈の指が、彼女の唇をさわっと撫でた。

哲也は、彼女を抱き寄せ、耳元でささやく。

「まったく、わがままの多い猫ちゃんだな」

「猫は、わがままなんだもんっ」

むいっと膨れたその口先を、軽く奪う。


「んぅ……っはぁん――くちゅっ、っ、っはぁっ……!」

2つの唇を交わらせながら、哲也の手は、彼女の背中をまさぐる。

背骨に沿って、頭からお尻の方へと撫でおろす。

「ぅ~っ、ひゃぅあぁ……んちゅぅっ」

お尻まで行ったら、再び、頭の方を撫で上げる。

「んひぃぃ!? あっ、うひっ、あはぁっ……!!」

香奈の反応を見るに、どうやらお尻側から撫で上げられるのが好きらしい。

――昔飼ってた猫は、発情期に背中を撫で上げたら、驚くほど低い声でうめいて、トロンとした目で俺を見上げていたっけな……。


発情期以外では、結構嫌がられるはずの撫で方だが、これは香奈にも効果がありそうだ。

哲也は、もう一度お尻の割れ目のところに、指を添えた。

そこから、彼女を抱きしめたまま、ゆっくりと、舐るように背筋を撫で上げる。


「お”っ! ん”あぁ”ぃ……てつっ、これぇ”っ、しゅごぃいいぃぃっ!」

香奈の指先に力が入り、哲也の背中に優しく食い込む。

(お……おぉ……っ)

たったこれだけの動作で、AVでしか見たことがないような喘ぎ声を出している。

体もビクビクと震え、まるでアクメしているみたいだ。


ふと、甘い匂いが立ち込めてきた。

香奈からだ。

――まさか、これがフェロモンって奴なのか? 人間には知覚できないはずだが――。

哲也は、ドキドキしながら、その匂いのもとを探す。


女体にふんふんと鼻を近付けて嗅ぐ。

「何してるの……?」

さっきの背中への愛撫が相当良かったのか……おさわりが止まってしまったことに対して、不満をもらす香奈。


「──ここか?」

哲也の鼻先が向いたのは、下着に隠された、たわわに実る乳房。

ブラジャーの上に顔を押し付けて、胸いっぱいにその匂いを嗅ぐ。


「にゃっ……?」

「甘い匂いがする……」

彼のつぶやきに、香奈は小さく笑う。

「匂いだけで、いいの?」

「え?」

彼女の手が素早く後ろに回り、はらりと布を取り去った。

「もっと直接、感じてもいいんだよ」

哲也は困惑して、香奈の顔を見上げた。


いつもなら、哲也が頼み込んで、ようやく見せてくれるおっぱい。

挿入自体よりも、香奈は胸を触られる方が好きみたいだったが、それでもこんなに露骨に、自分からさせてくれることなんてなかった。

大丈夫だろうか。

催眠とはいえ、あまりに気持ちに反することをしてしまうのは、本意ではない。

表情は――。

「どうしたの? 早くペロペロしてよぉ~」

ニヤニヤと煽るように彼のことを見下ろしながら、2つの柔らかい丘を彼の顔に押し付けている。


「っ……知らないからなっ!」

舌を出し、乳房の下半球をベロリと力強く舐め上げた。

「んにゃぅぅ~、もっともっとぉ」

香奈の手が、彼の頭をホールドする。

豊満な胸に押し付けられ、甘い雌の匂いを嗅がされながら、哲也はもう我慢もならず、乳首にちゅうっと吸い付いた。


「にゃはぁぁ~っ……いいよ哲也ぁ~っ……エッチな雌猫の発情おっぱい、チュッチュしてぇ~っ!」

彼女が望むまま、彼の舌先は乳首を優しく弄り回す。

「んふぁ~ぅ――イ、あぁぃいよぉぉ……う~っ、あっ、んんっ、にゅっ、あっ、ぅあぁ……!」

舌が周回するごとに、彼女はビクビクと体を震わせて、快感に取り込まれていく。


「もっとぉ、もっとぉ……! そんにゃんじゃ足りないよぉ……」

だんだん、雌の匂いが強くなってきた。

同時に、哲也の下半身も、もう我慢の限界に達している。

……早く、この淫らなネコ香奈の中にねじ込んで、すべてを開放したい……!


乳房から口を離し、香奈の顔を見上げると……そこには美しい顔があった。

彼女の瞳の瞳孔は、大きく開かれており、甘くとろけて、輝きを放っている。

「ぅーっ……おっぱい終わりなのぉ?」

哲也が無言でうなずくと、彼女は「そっかぁ」と、残念そうに呟く。

だがすぐに、一層顔を赤らめて、いたずらに彼を目でなじる。


「哲也ぁー、ねぇー」

軽く握りこまれた香奈の手が、彼の腿を撫でる。

「わかるでしょぉ……?」

ネコミミがへたんと垂れて、声が震えている。

「メスネコがこうやって男の子を誘うのがどういう意味か、ね……っ」

――めまいがするほどの衝撃。

偽物とは言え、ネコミミ娘が、俺のことを誘ってきているなんて――。

ミミの効果なのかは分からないが、その紅潮した顔は、いつもの何倍にも可愛らしく見えて……哲也の理性を引きはがそうとしてくる。


「香奈」

これ以上は、一応伝えてからでないと。

実験の成功を言った上で、これからすることの合意だけは、取った方がいい。

「んにゃぁ?」

香奈は首をしなりと傾けて、ほほ笑んだ。

「なぁに? セックス~?」

「っ……!」

――前言撤回だ。


香奈の手が、哲也のベルトを外す。

振りほどく気になれば、いくらでもそうできたはずだった。

けれど、もう彼は、彼女の求めるがままになっている。


ああ、淫靡な匂いを漂わせる猫娘の膣肉で、このいきり立ったモノを鎮めることしか、考えられない――!

◆ チクニーグッズの紹介
U.F.O. SA
U.F.O. SA








◆ 関連する記事