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意識がない睡眠状態のお姫様に快楽洗脳調教


ひときわ強く快楽を享受し、絶頂を迎えたイリヤ姫。

しかし……その反応を最後に、イリヤ姫は虚空を見つめたまま、一切の反応を失ってしまう。

時折、思い出したかのように腰が激しく痙攣するのみで、姫は過呼吸気味の小さな呼気を散らすだけだった。

「……はぁっ…………はぁ……はァ……――」

その様子は、まるで精巧に作られた人形のようにも見え、カイルは状況すら忘れて、思わず見惚れそうになってしまった。


「…………――――ッ」

そんな彼を感実に引き戻したのは、しゅるしゅると動く触手だった。

まったく反応を示さなくなったイリヤ姫の状態を鋭敏に感じとったのか、自身の役目をまっとうしたとでも言うように、膣に挿入されていた触手が引き抜かれる。

「はぁ……んっ……」

その刺激に反応して、イリヤ姫の口から軽い喘ぎが漏れるが、その目は相変わらず、どこを見ているのかもわからない。

「うっ……くぅっ……ん……」

触手が栓の役割を果たしていたのだろう。拍子に姫の膣口から大量の白濁液が吐き出される。

こぽっ……と濁った音を立てながら、粘液は台座に垂れ、そのまま床に卑猥な池を作っていた。


(……終わってしまったのか?)

先ほどまで、触手に嫉妬にも似た想いを感じていたカイルだったが、こうして行為が終わってしまうと惜しいとも感じてしまう。

もう少し、イリヤ姫が快楽に溺れていく姿を見ていたかったと、そう思ってしまうのだ。

どうやらカイルは、自分で思っていた以上に、この見世物を気に入っていたらしい。


「姫の調教は……その、もう終わってしまったのですか?」

そんな想いのせいか、気づくとカイルは長老に対して、思考と同様の質問を投げかけてしまっていた。

あれだけ喧しかったイリヤ姫が沈黙してしまったせいか、それほど張っていたわけでもないのに、カイルの声は喧しく地下牢内に反響する。


「なんだ、カイル。先ほどまで殺気すら篭もっていそうな視線を触手に向けていたクセに。今さら惜しくなってしまったかの?」

「長老……気づかれていたのですか」

自分の想いの内を見抜かれてしまったようで、カイルは一抹の恥ずかしさを覚える。

「あれだけ熱心に見つめておれば誰だって気付くもの。──まあ、若い者はそうでなくちゃいかん」

長老はカイルを見て、「かっかっ」と笑う。

その笑みは、自身の息子にでも向けられているかのような温かなものだった。


後に、イリヤ姫へと視線を移しながら、再度口を開く。

「何より、そんなおぬしだからこそ、ワシはここへ呼んだんじゃよ」

長老の含みのある言葉にカイルは目を白黒させる。

その遠回しな言い口は、カイルの苦手とするところだった。


「それはいったい……どういうことですか、長老」

「今日のところは姫様も限界らしいがのう、調教は終わったわけではない。むしろ――」


そこで長老は言葉を句切り、口角を三日月に吊り上げ、今日一番の下卑た笑みを浮かべた。

拍子、カイルの背筋がぞくりと震える。

「――これが始まりなのじゃよ」

その表情と声音は、長老を良く知っているはずのカイルですら、思わず目を背けたくなってしまうほどの迫力を持っていた。

この人物が味方として自分の横に立っている事実に、改めて感謝する。


「さて、その準備に移らせてもらおうかのう。触手どもよ、まだ仕事は終わっとらんぞ」

長老の言葉を受けて、触手椅子はもう何度目かもわからない動きを再開する。

役目を終えた触手たちが椅子の内部へと収納され、代わりに新しい触手が次々と姿を現す。

それら触手の形状はそれぞれで異なり、何を目的としてそうした形状が与えられているのか、カイルには皆目検討もつかない。

(ふむ……っ)

だが、何よりも気掛かりだったのが、触手が動いているにもかかわらず、微塵も反応を示さないイリヤ姫のことだった。

すでに意識があるのかも怪しい状態であるし、カイルにはそのまま姫様が果ててしまうのではないかと思われたのだ。


「……姫様は大丈夫なんですか? あれでは、まるで……」

「何、強すぎる快楽で、脳が一時的に意識を落としてしまっただけだろう。心配せずともこのまま果てたりはせんよ。それに生物の体というものは存外、丈夫にできているもの。適切な栄養さえ与えておけば、問題はなかろう」

それぐらいは計算の上……。

そんな長老の言葉とともに、触手が姫の顔へと向かって動きだした。

内、2本が姫の鼻に密着する。

それらの触手は管のような形をしており、姫の鼻に何かを送り込んでいるように見えた。


「長老、あの触手は何をしているのですか?」

「あれは特殊な気体を放出させる触手だ。あれを吸い込むと、人体に害がないまま意識を混濁させることができる。その上で洗脳を行いやすいように頭の中を調整してくれるという成分も含まれておる優れ物じゃよ」

「なるほど……?」

長老の言葉を受けて、カイルは鼻をひくつかせる。かすかにではあるが、甘くただれたような匂いが鼻孔をくすぐった。

あまり長時間、この匂いを嗅いでいては危険だと本能で察したのか、そっと後退るように距離を置く。


その間にも、さらにもう2本の触手が姫の顔――目元へと向かっていた。

今度の触手は平たい形状をしており、それがすっぽりと彼女の目を覆い隠してしまう。

「すると……あれは目隠しのための触手ですか?」

「その通り。だが、あの触手は彼女の視界を遮断するだけではなく……あの触手自体が特殊な光を発するのじゃ」

長老のいかにも楽しそうな表情に、カイルは思わず身震いする。


「それも、性に関する情報を強制的に脳へと焼きつけることのできる特殊な光なのじゃよ。……つまりあの触手を目に当てられているかぎり、永続的に、性的な情報を脳に流し込まれ続けるというわけじゃ」

「な、なるほど」

相づちを打ってみたものの、途中からカイルは長老の話を理解するのを諦めてしまっていた。

長老が語る生物学や、薬学の知識は、自分の知識を圧倒的に凌駕している……。


しかし、興が乗り始めてしまっているのか、新たなる触手の出現とともに、長老の解説はまだ続いていく。

今度の触手は細長い形状をしており、それらはイリヤ姫の耳の中へ、ずぶずぶと侵入していった。

「もう察しはついておるかもしれんが、あの触手は特殊な音波を発生する触手だ。鼓膜を通して頭の中に直接作用してくれる。これら三つの触手――匂いと光、そして音で適切な洗脳を施されるというわけだな」


ずいぶんと舌の滑りがいいのか、円滑に語り続ける。

「こうして外部の情報を遮断された上で、特定方向へ嗜好性を持つ情報を流し込まれると、生物の脳は簡単に操られてしまう」

「…………はぁ」

「簡単に説明すれば、あの状態で放置しているだけで、絶え間なく性的快感を与える以上の効果が得られるというわけじゃ」

カイルの反応が芳しくなかったからか、長老がとてもわかりやすい解説を施してくれる。

「なるほど」

すべてを理解できずとも、なんとなくであればカイルにもその概要くらいは理解することができた。


「まあ今回は、あくまで『姫様の意志』という部分が大切だからのう。洗脳はあくまで性的な物に留まっておる。こちらから意志を上塗りして、傀儡にしてしまうのは簡単じゃが…………それでは、より強い洗脳には耐えきれぬし、何よりつまらないだろう?」

「……と言うか、それは単に長老の趣味なのでは?」

触手を使って姫様を弄ぶ長老は、新しい玩具を与えられた子供のようにしか見えなかった。

「まあそう言うな。こんなふうにして若い女と戯れる機会など、なかなかあるものではないからのう。それに、なんだかんだと言いながらカイルも楽しんでおったではないか」

「……まあ、それは否定しませんが」

カイルの答えを受けて、やはり長老は微笑む。


「ふふふ、我々がこうして話している間にも、姫様は夢の中で触手に何度も交尾をされておる。どれだけ強靱な精神を持っている人間でも、頭の中に直接、快感を流し込まれてしまっては一溜まりもないだろう」

拘束された女体を、愉しげに眺める長老……。

「何より、この装置を使えば、たとえ眠っている間でも快楽を与え続けることができる。むしろ覚醒している間よりも激しい快楽を感じておるかもしれんの」

その証拠だとでも言うように、まったく触れられてもいないのに、イリヤ姫の腰がガクガクと震え始める。

(これは、玩具で済めばいいほうだな)

口をパクパクさせたまま、ひとりでに痙攣を続ける姫の様子は、カイルに軽い不気味さを与えた。


「今日だけで、だいぶ姫様の心は弱っていたものの……生物と言うモノは、睡眠をとると精神的に回復してしまうものだ。……故に、これからしばらくは、絶え間なく快感を得続けてもらうことになるのだが……そこでおぬしにお願いがある」

「お願い……ですか」

そこでカイルは、ここに連れてこられた理由の説明がなされていないことを思い出した。

まさか、本当に淫らな欲に溺れるイリヤ姫を、仲良く鑑賞しに来たわけではないだろう。


「カイル、おぬしにはそのあいだ、姫様の監視を頼みたい」

「監視ですか?」

地下牢に閉じ込められ、椅子に拘束され、さらに地上にだって監視を目的とした私兵が複数配置されている。

それゆえに、カイルはそこまでする必要性をあまり感じなかった。

「べつに姫様が脱走を企てるのではないかと心配しているわけではない。ワシがお願いしたいのは、『姫様の調教が順調に進んでいるか』を確かめて欲しいというだけの話だ。……姫様が触手とまぐわっている姿を好きなだけ見られるのだから、悪い話ではあるまい? それに――」

長老が不自然なタイミングで言葉を句切り、そっとカイルの目を覗き込む。

「……それに?」

いつまでたっても続きを口にしない長老に焦れて、カイルは続きをせがむ。

「――順調に調教が進めば、おぬしにも褒美をあげられるかもしれんぞ?」

「ほ、褒美ですか?」

この流れで褒美という言葉を出されても、カイルの頭の中に思い浮かぶのはひとつしかなかった。


俺も、もしかしたら、姫と……できるかもしれない?


ただ姫様が触手に挿入されている様子を見ているだけで、そんな千載一遇のチャンスを手にできるなら、これほど美味しい話もないだろう。

「長老もひとが悪い。そういうことであれば、早く言ってくれればいいものを」

「ふふ。おぬしならそう言ってくれると思っておったよ。……そういうことだ。姫様をこれからしばらく頼むぞ……とは言っても、今の姫様にはまったく聞こえていないだろうがな」

長老は、愉快げな笑い声をあげながら、地下牢から去ってゆく。

その後ろ姿を、カイルは慌てて追う。


扉が閉じられ、錠が施される重たい金属音が響いても、姫様の声は聞こえてこなかった。

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