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耳をれろんちょする器具 2


―― 耳をれろんちょする器具 2 ――

かちゃかちゃ。すちゃ。

私の両耳になにやら、ちょっと重いものが取り付けられ、耳全体をおおいつく。

耳攻めをするために用いられているその器具は、後ろの棒から接続されており、私の耳に負担をかけないように、空中で固定されている感じだ。

しかしながら、私への固定もしっかりしており、顔がよりいっそう、動かせなくなっていることを把握する。


「取り付け完了ー」

なんだか大型のヘッドホンを装着している気分・・・。

茜さんの声が少し小さく聞こえる。一応、防音ではないのね。


「これから耳だけで、何度も何度も絶頂してもらうから、そこんとこよろしくね」

「えええええっっ・・・!?」

にこっと笑う茜さんに対して、顔がひきつる私。

「それはどういうっ・・・むぐーーーっっ」

問いかける途中、瑠璃さんが後ろから布を持って、私の口だけをぐるぐると巻き付けていく。


「ふぐーーっ! ふぐーーーっ!!」

「感覚を研ぎすませるために、味覚と視覚は封殺させてもらうわよん。瑠璃さん、次、目枷ねー」

「待ってくださいー。今口を徹底してぐるぐる巻きで萌ちゃんの口をふさいでいますのでー」

「凝るわねぇ・・・」

「ふぐーーーっ!! ふぐぐーーーーっっ!!」

「あーはいはい、私の耳に取り付けられたその器具で、さっさと耳調教で波乱な女の子にしちゃってください、ね。わかってるわよー。今動作させてあげるわねー」

「ふぎゅーーーーっっ!!」


茜さんが、耳攻め器具のスイッチを入れる。

私の耳の、手前と奥に、十数本のなめらかなミニ触手のような器具がまとわり、なでまわしていく。


ぞぞぞぞぞぞっっ!!!

「ふっぎゅーーーーーーーっっっ!!!」

口を厚く布で巻かれた私に、先ほどとは比べものにならない悪寒と快感が襲いかかり、飛び跳ねる思いで、震え上がる。


にゅるにゅる。

そのとても小さな触手君が繊細に、私の耳のあちこちをいたぶる。顔がものすごく熱く、赤く染まり、耳が幸せでしびれ続ける。

「ん”ん”ん”ん”ん”っっ・・・!!」

さっきのが余興だったことを知る。頭の中が触手に支配されていく気がする。


「機姦、「耳姦調教快楽機」。気に入ってもらえたかしら? 人によっては、あまり感じない人もいるから、これから快感強化も同時に行ってあげるね」

にゅるにゅる。

「ふごぉぉぉぉぉおーーーーーーっっ!!」

いや! 私、めっちゃ感じてますから! これやばいですからっ!!


「はーい、もえちゃーん。目隠しお待たせしましたー」

感じている私の視界に一瞬、黒くてやわからそうな何かかが写ると、そのまま私に内側の心地がよい、目枷が取り付けられる。


「よーし、これで鼻攻めもできるわねー」

ろくでもない言葉が聞こえると、次に両鼻に明らかに私の鼻を陵辱しそうな器具が取り付けられる。ベルトが3点あるみたいで、一つを頭に通して、後ろに。2つを布の上を通る形で、ほっぺの舌を通して、後ろに回して、後ろで連結拘束を行う。


にゅるにゅる。

私はめかせの裏側から涙をこぼす。顔を徹底して拘束されて耳を攻められ続けて、口を封鎖されて、何ともいえない淫乱な心で発情する。

鼻は一応空気が送られているので、息はできるようだ。できなきゃ困るが・・・。


ぷしゅーー。

「はーい、媚薬ガス一丁お待ち~」


そして、当然のように私の鼻の中に媚薬ガスがそそぎ込まれる。

「これは効力薄目で、長時間吸わせて落とすタイプの媚薬だから、ゆっくり吸い続けてみてね」

すーーすーーっ。

拒否権などなく、いやでも媚薬をすわされる。が、言われたとおり、何かを感じるほどではない。ちょっと甘い匂いなだけだ。


だが、それ以上に耳が繊細な攻めを行われ続けて、私の体は快感で持ち上げられ続けている。

もうオムツがぬれぬれだよぉ・・・。


びくっびくっ!

一度、体が持ち上がると、快感を遮断する。

「おっ、軽くイったわね。萌子ちゃん。気持ちいい?」


しゅーーしゅーー。

媚薬ガスを送り込まれ続けながら、目枷をされた私は、もう反論することができないぐらい、快楽の海に飲み込まれていた。


「うーん、拘束イスで動けないところからの、頭を拘束器具で固定、目枷に口縛りに媚薬ガス投入機の装着、そして、耳だけを徹底して犯す耳姦ちゃん。すてき。すてきだわ」

「もえちゃんのことを想像してみると、私たちも塗れちゃいますねぇー」


ほぁぁぁあああっっ・・・!

「おーよくふるえているわね、媚薬きいてきた? もう一度絶頂したら、耳姦ちゃんの本来の機能で、徹底調教してあげるからねー」

「それにしても、もえちゃんって、ちょっと淫乱すぎやしませんかねー? 普通の女性なら、この半分も感じませんよねー?」

「・・・! そうね、これは確かにありえないわねー。普段は冷静な態度で隠しておきながら、ちょっとの攻めで絶頂しちゃうとか、むっつりスケベにもほどがあるわよねー」


えっ・・・?

私の顔の余った部分から汗が流れる。


「実際耳しか攻められていないのに、こんなに感じてしまう、もえちゃんって変態ですよねー」

「常識じゃ考えられない淫乱な子よねー。ほら、乳首をプックリ膨らませちゃってさー、ブラジャーからでもわかっちゃうんじゃないかしら、これは」

「おむつも、もうぬれぬれべとべとですよこれはー。まさか私たちがこうしゃべるだけでも、愛液出す量増えちゃってますよー」

「変態ねー」

「へんたいですねー」


うそ・・・やだ・・・私・・・変態じゃない! 変態じゃないよぉっ!!

茜さんと瑠璃さんにそんな風に言われて、そう否定する。だが不思議なことに、現在進行中でにゅるっと攻められている耳は、先ほどより、どんどん熱く、気持ちよくなっていく・・・。


「茜さん。この媚薬って効果あるんですかねー?」

「全然ないわよー。もし今もなお感じているとしたら、それは受けている子が淫乱で拘束されることが大好きな変態さんなんじゃないかしら?」

「だとするとー、このまき散らしているエッチなにおいはなんでしょねー」

「そりゃーきまってるじゃない。萌子ちゃんが発生させているスケベホルモンよー」


やだ・・・・・・やだぁぁっっ!!!


びくっ。

脳の中に楔が打ち込まれた気がした。涙がぶわっとでる。

そして、なにも考えられず、深く激しい快感が、頭の中で沸騰する。


「あー、この痙攣はー。こんなこというから、さらに欲情しちゃいましたよー。ほんと変態さんですね萌ちゃんはー」

「屈指のドスケベちゃんよねー」

「私もそう思いますー。ほらほら、腰も振ろうとしてますよー」

「ふつーは、こんなことを言われたらどん引きしてしおれちゃうのにねー、まさか私たちに体でエッチなことを証明しちゃうとはねー」

「えろえろビッチなもーえちゃん」

「へんたーいで、エッチが大好きな萌子ちゃーん」

「まさか絶頂してしまうのですかー? 耳だけ触られると羞恥心のかけらもなく、絶頂しちゃうのですかー?」

「破廉恥極まりないわよねー。健全な女子なら、せめてここでしっかりいやがって耐えるわよねー」


頭の中がぐにゃぐにゃになる。

言葉を受ける度に、否定と快楽が混ざりあって、混乱を引き起こし、酔いに酔う。


「あ、激しく震えてきた。まさか本当にイっちゃうの萌子ちゃん?」

「信じられませんー」

「へんたーい」

「へんたいー」


あっ。

眼球がぐるっと上に行ってしまう。

耳が気持ちよくて、混乱するところから受ける快感が気持ちよくて、体中に侮辱的でストレスをため込むような快感がほとばしる。

だが、そんな不快も、私の気持ちが限界まで持ち上がるとぜーんぶ激しい快楽電流に切り替わり・・・。

「ふぐぅぅぅぅぅぅっっーーーーーーーーーっっ!!」

今度は、泣きながら、かなりふかーい、変態的な絶頂を起こした。




・・・。

ぼーーっとしながら、今の自分に気がつく。

うつろな瞳で、涙を垂れ流し、体に全く力が入らない。

とても長い間絶頂していたようだ・・・。


私を否定されながらの快感絶頂は今までに味わったことのない、苦しくて酔いしれる快感だった。

胸がきゅっと縮まる気分。

切ないのだが、その分快感もすごかった。


私・・・ほんとうに・・・変態かも・・・

だって、だって、こんなにも感じちゃったんだもん・・・

止められなかったんだもん・・・気持ちよかったんだもん・・・

う・・・うえええーーーーんっ!!


涙をあんなにだしたのに、まだぽろぽろでてくる。

屈辱的な快感ってこんな気分なんだな・・・。

もう心の中グチョグチョ・・・

泣くしかできない。


鼻水が詰まって苦しい。ふぎゅぎゅぎゅぎゅーーーっ。



暗闇の中から声が聞こえる。

「あ、起きた? さっきのは嘘だからね。信じなくていいよ萌子ちゃん」

・・・。ん?

「ただの言葉責めですー。気持ちよかったですかー」

んんんんん!?


耳攻め器具の動作を停止して、きゅぽんと鼻の拘束器具の一部だけ抜かれる。私の透明な鼻水がどろっとでてくる。

が、そこにティッシュをおかれる。


私の目が点になる。
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