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鞭とろうそくはお好きですか? 1


―― 鞭とろうそくはお好きですか? 1 ――

昼食後、私の部屋。

「んー・・・これが、こうで、ふむふむ・・・」

私はソファーの上でうつ伏せになって、エッチな本を読んでいる。

「もーえこちゃーん。何を呼んでいるのかなぁ~?」

びびびびくぅっ!!

後ろから唐突に声をかけられて、背筋を冷たく凍らせる。

私は体を半回転させながら体を後ろに下げ、瞬時に呼んでいた本を背中の後ろに隠す。


「あああ、茜さん、いたんですか!?」

「ちょっと忘れ物があって取りに来ただけよ。・・・で、それ、何?」

「あははははは・・・っ」

私は顔から冷や汗を垂らしながら笑う。笑うしかできない。

ちらっ。さっ。ちらっ。さっ。

茜さんが少し横を向くと、私も横を向く。そんな動作を数回繰り返す。


「・・・」

「・・・」

「よ~こ~せ~っ!!」

「ぎゃーーーっ!! 横暴だぁーーーっ!」

どたばだ、どたばた!!

ばたばたばたばたっ!!

「やーーめーーてぇーーーっ!!」

私は茜さんに強引に取られてしまった本を見られたくないので、必死に抵抗する。

が、それも空しく、ほっぺをぐいーっと押されながら、取り上げられた本を見られてしまう。


「え~、何々~」

茜さんは、すごくうれしそうな態度で私の本を眺める。この人、やっぱり悪魔だ。

「へー・・・「初めてのSM」、か」

終わったぁぁぁ・・・っ! 見られてはイケナイ人に見られてしまったぁぁぁ・・・っ!!


私はもう抵抗することもなく、その場で挫折したような態度をとって、全てを諦めた。



その後、私と茜さんはソファーに一緒に座る。茜さんは隣にいる私をじっと見つめてくる。

私は顔をとっても赤色に染めあげて、茜さんから目をそらした状態でプルプルと震えながら、座り続けている。


「萌子ちゃんってSMプレイに興味があったの?」

「・・・いいえ」

「なら、この本は何で?」

「な・・・なんとなく」

「こういうエッチなプレイ、してみたい?」

「・・・さ、さぁ・・・」

ぽち。

ヴィイッィィィィイン!!

茜さんが小型タブレットのボタンを押すと、私の体内に挿入されている性器開発用のバイブと、クリトリス開発器が同時に振動を開始する。


「い”ひぃぃぃぃぃっっ!! いやっ、いやっ、いやっ! あはんっ!」

あくまで私に装着されている器具は性感の開発が主な目的のため、本来、この機能を用いられることはないのだが、私がさっきから徹底してごまかしていたため、スイッチを入れられてしまう。

「ねぇ、本当はSMプレイ・・・どうなの?」

「やめてぇーーっ! 気持ちいいーーっ! スイッチ止めてぇぇ!!」

「素直に白状したらすぐに止めるわよ。それで、そこんとこ、どうなのかしら?」


ヴィヴィヴィ~~~ン!!

膣内を暴れるようにしてバイブが動き回る。むき出しのクリトリスにも容赦ない振動が襲いかかる。

こんなことされたら数分も持たない・・・。


「はぃぃぃっ! 私、萌子はSMプレイにすごく興味がありましたぁぁぁ!! ごめんなさいぃぃぃっ!」

「うむ、結構結構」

ぽちっ。動作を停止させられる。

「はぁー・・・はぁー・・・はぁー・・・」

「隠し事はよくないわよ、ね、私にしっかり相談なさい」

「は、はいぃぃ・・・」

私は瞳をハート色に染めて、茜さんに全て喋ってしまうのであった。




改めてソファーに座る。

私は内部が濡れてしまったオムツを手で押さえながら、はずかしーこと思っていたことを次々と茜さんにずぼっと引き抜かれていく。

「なるほど、ね」

「ううーーーっっ・・・」

「恥ずかしがる萌子ちゃんもかわいいわよー」

なでなでー。

「うう・・・うへっ・・・」

頭をなでられて、涙顔と喜びの表情が混ざる。


「で、萌子ちゃんは、水攻めプレイと吊しプレイと針差しプレイ、どれが好きかしら?」

「全部イヤですっ!」

きっぱりと言い切る。

・・・SMといえど、そういうプレイは絶対にしたくない。

「そりゃそうよねー、今のは冗談よ、気にしないでね~」

ほ、本当に冗談なのだろうか・・・? 実は、同意したら
そのまま私にそんなプレイをしようとしていたつもりなのではないだろうか・・・? 茜さんだし。


「んー・・・。萌子ちゃんと一緒に生活している私の予想では、おそらく、萌子ちゃんが好む範囲は、5段階評価で1~3まで、といったところね」

「・・・なんです、それ?」

「SMの度合い。萌子ちゃんは優しいSMが好きなのよ。拘束されてエッチされるのが好みだけれど、そこに自分の意志で自由にもなれる安全性が欲しい状態。うちの実験の時の状態と同じね」

「はぁ・・・」

何となく相づちを打つが、的確な回答に納得する。・・・私、今言われたとおり、ある程度の自由が保障される中でいーっぱいエッチなことされちゃうのがとっても好きなんだなぁと思う。


ぎゅっ。

急に私は、茜さんにそっと優しく抱かれる。

あっ・・・。

「だからね、おねーさんがやさしいSMプレイをしてあげるわよ? 萌子ちゃんが好きそうなプレイね」

大好きな人に抱かれて、そう耳元でささやかれる。甘い誘惑が私の心を揺らす。

どきっ・・・。

・・・。うん、さっき全部喋っちゃったんだ・・・。どうせなら、茜さんにやさしくいじめられちゃおうかな・・・。

「えっ、えとっ・・・それじゃあ・・・その、お願いします・・・」

私は目をきょろきょろとさせながらも、ちょっとうれしそうな表情でそれに応じる。


「萌子ちゃん。エッチなことは、全部私に委ねていいんだから、ね」

「は、はい・・・」

茜さんにぎゅっと抱かれ、顔をぽかぽかさせる。心は幸せな気分で満たされていく・・・。




快楽機姦研究所、地下1F SMルーム

「と、いうわけでー、萌子ちゃんが好きそうなプレイを私になりに選んでみましたー」

でんっ! バラケたムチ! ででんっ!! 薄い赤色のろうそくっ!!

女王様が着そうな黒色のエッチな服を着て、茜さんは私に鞭とろうそくを見せつける。


「えええええーーーっ! それ、本当に優しいSMなんですかぁぁぁっっ!!」

裸の私は、寝かされた状態で台座に手と足を拘束されており、じたばたとしながら茜さんが持ってきた道具を拒否する。

拘束はされているものの、足の方には比較的余裕があり、体をいやんいやんと曲げる。


「あらあら、そんな太股をかわいらしく曲げちゃって、いやらしくて素敵よ、萌子ちゃん」

「答えになってなーいっ!!」

「ん? これのこと? 両方とも、ちゃんとしたSM用よ、痕とかもつかないから、安心してね」

「そーじゃなくてぇ、なんでいきなり鞭とろうそくなんですかぁ! 縄が基本って本に書いてありましたよぉぉっ!!」

「あらやーねー。縄だって縛る方はかなり難易度高いのよ?」

「えっ・・・いや、その」

「まぁまぁ、まずは落ち着きなさない。この2つの道具はちょっと痛いと思うけれど、お尻叩きが好きになっちゃった萌子ちゃんなら、特に問題ないと思うわ」

茜さんは一旦鞭とろうそくを台座の隣に置き、代わりに置いてあったローションの入っている容器を手に握る。


「そ、そうなんです?」

「私の見込みでは、これらの道具でも萌子ちゃんはいけるはずね。・・・それにね、普通の拘束に普通のローター攻めとかじゃあ、いつもされているようなことだから、慣れちゃってつまらないわよ? もうちょっと変わったプレイも知ってもらいたいと思ったから、今回、鞭とろうそくを選んだのよー」

そう言いながら、先ほど手にしたローション入りの容器を、私のおへそや、胸などにたらーっといっぱい垂らしていく。

「あ、あわわっ・・・」

「固まったときにはがれやすくするのと、火傷対策よ。心配なさんな」

茜さんは垂らしたローションを手につけて、私の柔らかい体にぬっとりと塗り付けていく。


「や、やけどぉっ!? ひあんっ・・・」

「そう怖がらないで。傷つくようなことは一切ないよう、私が細心の注意を払いながら、萌子ちゃんを素敵なアヘ顔にしてみせるから!」

きりっとした表情で、私のおっぱいをローションでベトベトにして、もみくちゃと揉みながら、茜さんは自分の欲を暴露する。

おいおい、その表情でその言動はすごく間違えていますよー。

安心しながらも不安にさせられる。


ぬりぬりぬり

「・・・それじゃあ、後は私に任せて、ソフトSMを楽しんでみてね」

ローションを私の体に塗るのを一旦やめて、茜さんは私にニコっと笑いかけてくれる。

「は、はい・・・」

私はその笑顔にちょっと元気づけられる。

でも、これ、ソフトSMなのか・・・?


「さぁて、お股もローションで、ぬりぬりしちゃいましょうか~」

「ひっ・・・」

ちょっとの間だけ優しい顔していたはずなのに、茜さんはすぐに、いつもの悪そうな笑顔に切り替わり、私のアソコにぬめぬめの手を伸ばしてくる・・・。
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